伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン

「伝統的七夕」とは?

湘南ひらつか七夕まつり

七夕のルーツは中国で、日本に入ってきたのは奈良時代といわれます。 中国宮廷行事の「乞巧奠(きこうでん)」が公家を中心に根付き、 以降、江戸時代になると大衆にも七夕の行事が広まります。 この頃から無病息災、商売繁盛をはじめ、工芸・芸能などの上達を願う笹飾りを行うようになったようです。 現在は、願い事の短冊を吊す笹飾りが七夕祭りの主役として定着しています。

さて、七夕の行事が行われるようになった時代には、月の満ち欠けの周期を1か月とし、 そこに太陽の動きを加味して作られた「太陰太陽暦」という暦が使われていました。 ですから、本来の七夕の日は当時の使われていた暦の7月7日ということになります。 しかし現在では「グレゴリオ暦」という、太陽の動きをもとにした暦が使われているため、 同じ7月7日といってもズレが生じてしまいます。

そこで国立天文台では、「伝統的七夕」の日を以前使われていた暦をもとに定義し、 星空を楽しむことを呼びかけています。 上弦の月明かりの夜を灯りを消して過ごし、みんなで夜空を眺めてみませんか?


なぜ伝統的七夕に星を楽しむの?

夏の夜空の天の川

中国から日本に七夕が伝わって1,200年以上がたつと言われます。 その歴史の大半は、「太陰太陽暦」(いわゆる旧暦)というカレンダーが使われていました。 この旧暦は、月の満ち欠けの周期を1か月とし、 そこに太陽の動きを加味して作られたものです。 ただし、旧暦は日本ではすでに廃止されている暦ですので、 現在では公的機関が旧暦の日付を決めたり発表したりすることはありません。 市販のカレンダーなどに旧暦が記載されていることがありますが、 それらは何らかの方法で独自に算出した結果であると考えられます。

日本で暦計算を行っている機関としては国立天文台がありますが、 国立天文台としては旧暦ではなく「伝統的七夕」という言葉を用いてその日付を求めお知らせしています。 当キャンペーンの名称もその言葉にならっています。 国立天文台では太陰太陽暦による7月7日に相当するとみなせる日を以下のように定義してます。

二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)
を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)
の瞬間を含む日から数えて7日目

では、この日に星を見上げると、何かよいことがあるのでしょうか。 その理由を少しご紹介しましょう。

そもそも星を見るには、空が晴れなければ話になりません。 現在のカレンダーの7月7日ごろは、日本の多くの地域では梅雨の真っ最中。 当然、星を見るには適していない時期といえます。 一方で、伝統的七夕の日は梅雨が明け、比較的天候も安定した時期にあたり、 梅雨の時期と比べると、星を楽しむには遙かによい条件と言えます。

ロマンティックに星を見上げることも大切です。 伝統的七夕の日は、舟のような形をした半月状の月で、 毎年ほぼ同じ形です。月の形をもとにした暦では、 その月の1日が新月で、7日は新月から六日目にあたります。 新月から3日目の月を「三日月」と呼ぶように、 毎月7日は「六日月」になり、月の形が決まるのです。 六日目の月は、深夜になると西の空に沈み、 その後は天の川とともに満天の星が頭上に広がります。 星と月の共演が存分に楽しめるのです。

さらに、七夕のお話にひっかけて、織姫が彦星のもとへと向かう際、 舟の形をした月に乗って天の川を渡る、などと想像すると風情があります。

そして、もう一つ大切な意味があります。 伝統的七夕の日にライトダウンして星を見上げることは、 古来からの七夕に思いを馳せると同時に、 人工の光に満ちた今の夜空の現状を再確認することにもつながるでしょう。

古の人々が見た七夕の星空はどんなものだったのか、 そしてそれに一歩でも近づけるように自分ができること。 明かりのムダを省いて星と街の共存ができれば最高だと思いませんか。


2030年までの伝統的七夕の日

2011年8月6日
2012年8月24日
2013年8月13日
2014年8月2日
2015年8月20日
2016年8月9日
2017年8月28日
2018年8月17日
2019年8月7日
2020年8月25日
2021年8月14日
2022年8月4日
2023年8月22日
2024年8月10日
2025年8月29日
2026年8月19日
2027年8月8日
2028年8月26日
2029年8月16日
2030年8月5日