キャンペーンの趣意

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つながろう七夕、よみがえれ天の川

 みんなで明かりを消して星空を見上げよう、と呼びかけるキャンペーンを実施します。「伝統的七夕」(いわゆる旧暦の七夕)の夜に明かりを消して、夜空に輝く七夕の星たちや天の川を、全国で一斉にせめて7分間眺めてみよう、という提案です。

 現代の社会では夜間照明は欠かせないものですが、「今まで夜の街は必要以上に明る過ぎた」という声も聞かれます。エネルギーの浪費をこれ以上続けてはなりません。節電意識の高まっている今、夜を本来の暗い状態に近付けて、これからの生活のあり方を一緒に考える機会にしていきましょう。

 日本では天の川を見たことがない子供たちがたくさんいます。不必要な明かりを消すことで天の川がよみがえり、子供たちに見せることができたなら、これほど素敵なことはありません。「停電の時、いつもと違う星空があることに気が付いた」という声もあります。天の川は壮大な銀河系の眺めです。私たちが大きな宇宙の一部であることを感じることができたとき、本当の意味で視野も世界も広がって、心をひとつにしていくことができるのではないでしょうか。

 国立天文台はかねてから、七夕の夜空を楽しむのに適したいわゆる旧暦の七夕を「伝統的七夕」として提唱しています。カレンダーの7月7日の七夕は例年ではまだ雨の多い時季ですが、「伝統的七夕」は8月で比較的晴れやすく、月齢6のほぼ上弦の月もあり、月も星も楽しめる条件がそろいます。毎年、沖縄県石垣市では「伝統的七夕」にライトダウンを実施しており、数千人が集まって天の川を眺めるのが恒例となっています。

 今年の「伝統的七夕」は8月6日。折よく土曜日で、仙台の七夕ともつながる日です。宵の空には織姫と彦星、そして上弦の月が輝きます。月は深夜に沈みます。ライトダウンで暗い夜空を取り戻し、天の川を見られる地域を全国に広げましょう。

 さらに7月7日からの1か月間をキャンペーン期間とし、「つながろう七夕、よみがえれ天の川」をスローガンに、星空のもとで人びとの思いをつなげる試みを展開します。星空に親しむ各地のイベントにご参加ください。天体望遠鏡でご案内する「観望会」を都会の街角で開く動きも広がっています。古川聡さんが滞在している国際宇宙ステーションが上空を通る時にはぜひ一斉に見上げましょう。「光害(ひかりがい)」についてもみんなで考えてみませんか。賛同していただけるあらゆる分野の個人・団体がつながっていくキャンペーンにしたいと思います。

 ほんのひととき、みんなで美しい夜空を取り戻してみませんか。

 

                            2011年7月

                            伝統的七夕ライトダウン2011推進委員会

 

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