わたしたちの遠いふるさとは、宇宙だって知っていますか?
あなたを作っている物質は、遠い昔、宇宙のどこかで光り輝いていた星でした。その星が爆発し、散り散りになり、また集まってできたのが、わたしたちの地球。そこから、命が生まれました。だから、わたしたちはみんな星から生まれた兄弟なのです。
そんなわたしたちが、いまも戦争をしています。宇宙の果てまで見ようとする心の翼を持っている人間が、どうして、国境や、肌の色や、宗教を越えられないのでしょうか。なぜ、戦争をやめることができないのでしょう。
だれの上にも、星は輝いています。どこの国の人でも、どんな宗教を信じていても、肌の色が何色でも、見あげれば、そこに星があります。目が見えない人には、星も見えないでしょう。けれども、星はその人の上にも輝き、いつだってその人を見ていてくれます。星は、だれにでも平等です。
わたしたちはみんな、星の子ども。宇宙の果てまで飛んでいける心の翼を持っています。きっといつか、憎しみや悲しみを越え、戦争のない世の中を作ることができるはずです。星の光のように、だれにでも美しい光を投げかけられるはずです。
灯りを消して、星を見ましょう。そこは、わたしたちみんなのふるさと。きっと励ましてくれます。「あなたなら、できる。あなたなら、平和な地球を作れますよ」と。
寮 美千子 (りょう みちこ)