伝統的七夕ライトダウン2016キャンペーン

寮 美千子さんからのメッセージ

 わたしたちの遠いふるさとは、宇宙だって知っていますか?

 あなたを作っている物質は、遠い昔、宇宙のどこかで光り輝いていた星でした。その星が爆発し、散り散りになり、また集まってできたのが、わたしたちの地球。そこから、命が生まれました。だから、わたしたちはみんな星から生まれた兄弟なのです。

 そんなわたしたちが、いまも戦争をしています。宇宙の果てまで見ようとする心の翼を持っている人間が、どうして、国境や、肌の色や、宗教を越えられないのでしょうか。なぜ、戦争をやめることができないのでしょう。

 だれの上にも、星は輝いています。どこの国の人でも、どんな宗教を信じていても、肌の色が何色でも、見あげれば、そこに星があります。目が見えない人には、星も見えないでしょう。けれども、星はその人の上にも輝き、いつだってその人を見ていてくれます。星は、だれにでも平等です。

 わたしたちはみんな、星の子ども。宇宙の果てまで飛んでいける心の翼を持っています。きっといつか、憎しみや悲しみを越え、戦争のない世の中を作ることができるはずです。星の光のように、だれにでも美しい光を投げかけられるはずです。

 灯りを消して、星を見ましょう。そこは、わたしたちみんなのふるさと。きっと励ましてくれます。「あなたなら、できる。あなたなら、平和な地球を作れますよ」と。


寮 美千子 (りょう みちこ)

作家・詩人
星と石が好き。天文学と地球史と先住民文化に興味がある。 天文絵本に『ほしがうたっている』(新思索社)、『遠くをみたい―星の贈りもの―』(パロル舎)、 『黒い太陽のおはなし 日食の科学と神話』(小学館)、 『ほしのメリーゴーランド』(フレーベル館)など。 電波天文学をテーマにした小説『ラジオスターレストラン』は、2012年夏、 金沢市でジュニア・オペラ「ラジオスターレストラン 星の記憶」として上演された。
2015-08-12(水曜日) - 00:20 am | |