伝統的七夕ライトダウン2016キャンペーン

俵 万智さんからのメッセージ

 初めてプラネタリウムを見たのは小学生のときだった。「みなさんが、いつも見ている夜空は、こんな感じでしょう。では、街の明かりのないところの星空へご案内します」というようなアナウンスがあって、闇がぐっと深くなったかと思うと、いきなり大小の真珠をまいたような星空が現れた。街の空しか知らなかった私は、座席からすべり落ちそうなほど驚いた。

 伝統的七夕ライトダウンの話を聞いたとき、まっさきに浮かんだ記憶のひとこまだ。プラネタリウムではなく、ほんとうの夜空であれをするんだ!と思った。粋な試みだと思う。暗いからこそ見えるものもあるんだということを、子どもたちに知ってほしい。


俵 万智 (たわら まち)

歌人

早稲田大学卒。1986年、作品「八月の朝」で第32回角川短歌賞受賞。1987年、第一歌集「サラダ記念日」を出版、ベストセラーとなる。翌年、「サラダ記念日」で第32回現代歌人協会賞受賞。2004年評論『愛する源氏物語』で第14回紫式部文学賞受賞。第四歌集 「プーさんの鼻」で2006年第11回若山牧水賞受賞。歌集の他、小説、エッセイなど著書多数。最新刊は、「オレがマリオ」(文藝春秋)

2015-07-26(日曜日) - 13:23 pm | |